中野吉之伴氏サッカークリニック「3対3形式のフニーニョで子どもが自然と成長する」
1月25日(土)
中野吉之伴氏サッカークリニック「3対3形式のフニーニョで子どもが自然と成長する」
中野さんがやすらぎの里でのクリニックの後、つくば市開催された講演会での中野さんのお話の中に、ドイツでフニーニョが導入される前までは低学年の試合でも7対7で行われていて、ある統計がとられた試合の14人のうち特に上手かった4人の選手のボールキープ率はなんと80%に達し、他の10人のプレーヤーのキープ率を合わせても20%にしかならないというデータが出たそうです。
午前の部低学年のフニーニョクリニックではM-T-M方式で行われました。まず6コート全てでこの日集まってくれた1年生から3年生までの子どもたちを無作為にシャッフルしたメンバーでフニーニョ(3対3、4ゴールゲーム)を行い、現象を観て中野さんが改善のためのトレーニングを間に挟み、最後にまたメンバー全員をシャッフルしてフニーニョを楽しみました。
最初は恥ずかしいのか、コミュニケーションが取れなかった子どもたちも、だんだんと仲間たちと打ち解けあっていきパスのボールも回るようになりゴールも決まりだして試合内容も白熱し最後のゲームは会場全体から声が聞こえるようになっていました。
最後に子どもたちを集めて中野さんが質問をしました。
『今日1点でもゴール決めた人』
『今日シュートブロックした人』
『今日アシスト決めた人』
『今日仲間に文句言わなかった人』
『今日のフニーニョ楽しかった人』
質問に対し子どもたち全員近くが手を上げてくれて最後の2問の問いに関しては全ての子どもたちが手を上げてくれました。
そうなんです。
この年代の子どもたちにとって大事なのは年代に合ったオーガナイズのサッカーの環境を与えて欲しいということです。7人制だとボールに触れない子どもも3人なら触れる機会が増えるんです。
サッカーは楽しい、そして相手もレフリーも試合に関係する人たちみんなが仲間で欠かせない人たちだということを伝えるのは指導者であり見守り続ける保護者の皆様だということを今回のクリニックで中野さんに教えていただきました。
前日の講演会に中野さんと一緒に参加していただいた池上さんも午前のフニーニョを見学していただき、中野さんは、今回も決して大きな声を出すことなく子どもたちに接していて、それを観ていた池上さんも強く共感されていたと参加した指導者仲間の人から教えていただきました。
午後の部高学年のクリニックでは、3種類のゴールの配置を変えたフニーニョ形式のメニューを実践していただきました。
4チームに分かれてのシュートゲームや、ゲームを意識したテンポ良くボールが動き出すボールを使った鬼ごっこなど、中野さんのアレンジしたとても洗練されたトレーニングを子どもたち、その場で見学されていた指導者、保護者の皆様も感じていただけたと思います。
2日間に渡り、中野さんに日本の子どもたちのインテリジェンスを育てるためのレクチャーをしていただいた今回のきたぐりpresents、本当に内容の濃い充実したイベントになりました。
参加してくれた子どもたちと保護者の皆様、そして池上さんをはじめ、このイベントの成功を支えてくれた仲間の指導者の皆様、そして今回も茨城桜川を選んでくれた中野さん、また次の再会を楽しみにしております!
本当にありがとうございました。
0コメント